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結社クリナーメン読書会『アニメ・エコロジー』第1回(7)

結社クリナーメン読書会『アニメ・エコロジー』第1回(7)

「東映まんがまつり」からアニメの産業構造へ

凡例: トーマス・ラマール『アニメ・エコロジー』からの引用はすべて( )の中に頁数のみ表記しています。

米原:ラマールは欧米批評理論からキャラクター論に切り込んだ、という評価はまさにそうですね。しかし、不幸なことに日本では批評理論があまり批評が好きな人に好まれていないため、知識体系の断絶が起きてしまい、さらにラマールの難しい書き方も相まって、かなり謎めいた文章になっています。とはいえ、「インフラ・インディヴィジュアルイントラ・アクション(infra individual intra-action)」についてはよくわかったと思います。さて、ここからラマールは映画の長編アニメーションの話の続きをしますね。

第一に、アニメ・シリーズが最初に映画館の大スクリーンに登場したさい、その映画はしばしば、アニメ・シリーズの数話か一シーズン全体が再編集されて短縮したもので、ときにいはいくらか新しいカットが付け加えられることもあった。(263頁)

今もあるというか、売れているアニメの指標ですね。

石岡:長期連載の人気作品は逆転現象が起きていて、『ONE PIECE』(1997-)は今でこそ原作者がシナリオを書いてますけど、最初の映画はテレビ版の間のシナリオを埋めるみたいな話でしたよね。あと、『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000年)と同時上映だったんですよね。1990年から2002年まであった「東映アニメフェア」の時代ですね。

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